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「ポジション2012名古屋発現代美術 」 展示写真レポート 名古屋市美術館 

ポジション2012名古屋発現代美術 ~この場所から見る世界

名古屋市美術館


2012年 6月2日(土)― 7月16日(月・祝)


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山田純嗣 「NIRVANA」 2002-12



本展は美術館では希少な現代アートの展覧会とゆうことと、
お気に入りの作家山田純嗣さんと坂本夏子さんが出品されるので、
とても楽しみにしていました。

ポジション展は過去1994年、1997年、2003年に開催され
本展で4回目の開催となります。

作家のテーマとしては「名古屋から今を見ている。」、
「内向的な作品で、流行にとらわれることなく、
じっくりと作品を制作している。」とのことです。

まず10名の作家ですが、以前作品を拝見したことがある方が7名。
選考の基準はわかりませんが、数多くのアーティストの中から選ぶのですから、
みなさんいろいろ思われることでしょう。

大きな箱から想定すると10名は意外と少ないかなと観る前は思っていたのですが、
展示を観てみると、ぎっしり詰まっていましたので、妥当かなとは思いました。
ただ、もう1人くらい、これから伸びるであろう
隠れた若手の逸材も選んでいただけたらとは思いましたが、
美術館では、ある程度の実績が必要なのでしょう。

年齢的には、若手からベテランまで幅広くバランスがとれていますが、
性別では男性が7名、女性3名。
芸大ではこの比率がそのまま逆転しているくらいですから、
女性がすこし少ない気もしますが、長く続けられるのは男性の方が多いかもしれません。

展示の構成は、割り当てられたスペースに各作家の作品がまとめて展示され、
自由に展開された感じです。

各作家の作品の解説と感想は割愛させていただきますが、
みなさん選抜されただけはあって、独自の世界観が展開されています。
また、以前観させていただいたことのある作家の進化、
過去の作品を観ることによっての新しい発見、
未知の作家の発見など、十分に堪能できました。


こうした展覧会は、美術館で開催されることによって
一般の方々も観る機会に繋がりますし、
愛知は「トリエンナーレ」の開催地でもあります。
そして、地域全体でも活発な動きがありますので意義ある展覧会だと思います。
また、作家にとっても大きな励みになるでしょう。
ぜひ、5年に1回くらいは開催していただけたらと思います。





【山田純嗣】

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山田純嗣 「(11-6) GARDEN OF EARTHLY DELIGHTS」 2010-12

■ 本作「(11-6) GARDEN OF EARTHLY DELIGHTS」は3年もの歳月を費やした大作。
本展覧会の中でも白眉中の白眉であり、
作家活動の代表作となるであろう渾身の傑作です。

版画作品ですが、1つひとつ立体模型を作ることから制作はスタートしていきます。

ヒエロニムス・ボス三連祭壇画〔快楽の園〕がもとになっています。
ボス=ルネサンス期、ネーデルラント(フランドル)画家

作品は総数30点にもおよび、それらによって1つの「浄土世界」のような
インスタレーション作品にもなっています。


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左: 山田純嗣 「(09-3)NACHI FALLS(W)」 2009
右: 山田純嗣 「(10-1)FOUNTAIN」 2010


山田純嗣さんの作品についてのみ感想を簡単に書きたいと思います。
コンセプトや詳しい技法などについては、やはり割愛させていただきますが、
ネット検索していただければ情報を得ることができるかと思います。

「アイチ・ジーン」展の感激がいつまでも残る中、
再び、あの感情を味わいたいと願っての本展作品。

期待通り、いやそれ以上の満足感に満たされ、至福の時でした。
もう言葉では表せない感覚に包まれたかのように。
なぜそこまで惹かれるのかは、もう好みとしかいいようがないのです
(これでは、まったく具体性にかけますが)。
私にとってはアートはそれで良いと思っています。
やはり観た時に作品から琴線がふれることが何より大切です。
そして、機会があれば、その奥に隠されたコンセプトを知り、
深く理解することによって、さらに魅力を感じる。

山田純嗣さんの作品は、幅広くさまざまな方々を
惹きつける魅力にあふれていると思います。
きっと人々が好むであろう普遍的なものを。





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左: 田島秀彦 「playroom」 2009
中: 判治佐江子 「CAIRO E-23+22」 2012
右: 判治佐江子 「CAIRO E-19+17」 2012

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左: 坂本夏子 「Tiles、脱衣」 2007
右: 坂本夏子 「Tiles」 2006

■ 坂本夏子さんは2012年の新作も展示されています。
 

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坂本夏子 「兎穴」 2010

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川見 俊 「地方の家」

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佐藤 貢 「Untitled」 2006~2012

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大﨑のぶゆき 「Shining mountain/Climbing the World Ⅱ」 2011-2012

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大﨑のぶゆき 「Shining mountain/Climbing the World Ⅱ」 2011-2012




【出品作家】
青田真也(インスタレーション)、大﨑のぶゆき(映像)、
川見俊(インスタレーション)、坂本夏子(絵画)、
佐藤貢(インスタレーション)、設楽陸(絵画)、
田島秀彦(インスタレーション)、判治佐江子(写真)、
文谷有佳里(ドローイング、パフォーマンス)、
山田純嗣(絵画 インスタレーション)



【データ】
会  期: 平成24年6月2日(土)~7月16日(月・祝)
開館時間: 午前9時30分~午後5時、金曜日は午後8時まで
       ※入場は閉館の30分前まで
休館日: 月曜日(ただし7月16日[月・祝]は開館)
料  金: 一般 1,000円、高大生 700円、小中生 400円
      ※この展覧会入場券の半券で常設展も鑑賞できます。
会  場: 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)
名古屋市美術館 企画展示室1・2、常設展示室3
主  催: 名古屋市美術館、日本経済新聞社、テレビ愛知>

名古屋市美術館 公式サイト


取材: 美静
撮影: 浅井雅弘



■ 画像は主催者の許可を得て撮影したものです。
転用等は厳禁にてお願いいたします。

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